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政治をもっと身近に!鳥取市議会議員「加嶋辰史」さんへインタビューしました!

みなさんは、“市議会議員”というと、どんなイメージをお持ちですか?

「何をしているのか正直わからない・・・」

「普段はどんな仕事をしているんだろう?」

「ニュースなどで見ていてなんとなくのイメージはあるけど、具体的なことはよく分からない・・・」

このように、なんとなくのイメージはあっても、実際にどのような活動をしているのかよく分からないという方も多いと思います。

そこで今回は、実際に私たちが住む鳥取市で市議会議員の活動がどのように行われているのか、議会ではどのような議論がなされているのかについて、鳥取市の市議会議員、加嶋辰史氏にインタビューした内容をお届けします。

鳥取市議会議員2期目の加嶋さんの活動内容や、パーソナルな部分についてもお伺いし、読者のみなさまにも身近に感じてもらえるような内容になっています。

実際の議場もご紹介していますので、この機会にぜひ、議会、議員を知るきっかけにしてみてください!

鳥取市議会議員になったきっかけ

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鳥取市議会議員になったきっかけを教えてください

きっかけは、父親の死後、地域の人々との出会いがあったことからです。

当時、町内会活動や地元の本屋で仕事をするなかで、地元の人々と触れ合う機会が増え、そんな中で、政治活動に熱心な方々がいらっしゃったんです。

その方は、「議員でなくても政治活動はできる、次は君の番だ」と仰っていて、この言葉に背中を押されました。

知人、友人の後押しもあり、議員の道へ進むことを決意しました。

議員活動の内容と、注力していること

議員活動の内容と力を入れていることは?

議会が閉会中でも平日は毎日市役所を訪れ、行政情報の収集市民陳情の把握に努めています。あとは、鳥取市立病院の将来についても関心があり、その在り方についても日々模索しています。

情報収集の方法については、市職員や市民の方との直接的な会話はもちろん、インターネットを通じて国・県・市の情報を収集し、SNSを活用して情報を発信しています。

例えば、国の補助金に関する情報をいち早くキャッチし、積極的に発信することで、鳥取市民の方に活用していただけるよう試みたりしています。

SNSでも発信なさっているのは驚きでした!地道な情報収集と発信で、市民の声を市政に反映させる、橋渡しのような役割を担っているのですね。

市民からの相談の中には、個人情報に関わるものもあり、全てを公開することはできません。そのため、具体的な事例を挙げながら、市民が抱えている課題を代弁する際には、個人情報保護に配慮しながら伝えています。

市民陳情の把握に努めているとのことですが、具体的にはどのように「鳥取市民の声」を収集しているのですか?

毎週、商店街や繁華街を歩き、お店の方や住民の方々と直接対話をしています。少し離れたところだと、吉岡温泉町河原町にも足を運んでいます。

例えば農家の方への訪問の際は、今年の収穫状況や害虫の被害などといった現状の課題について、直接お話を聞いたりしています。

このように、市民の近況を聞き、悩みや要望に耳を傾けることが、市民の声を市政に反映させるための貴重な情報収集の場となっています。

なるほど。鳥取市内を巡回し、直接対話することで、よりリアルな「市民の生の声」が拾えるわけですね。

私が電話が苦手なのもあり、直接会って話を聞くことが多いですね。対面で話をすることで、悩みや要望の温度感も把握しやすいですし、コミュニケーションも取りやすいと思っています。

鳥取市議会議員になったことによる、自身の変化

鳥取市議会議員になったことで、加嶋さん自身の変化はありましたか?

議員になって、行政の視点を持つようになったと感じることがありますが、これは反省すべき点だと考えています。

市民からのクレームの中には、自助努力が求められるケースや、行政とのコミュニケーション不足が原因となるケースも多く見受けられます。

その中で、単純に「行政が悪い」と断言できない複雑な問題が多いことに気づかされました。

一方で、行政側にも、市民からの信頼回復や、組織全体の活性化といった課題があることも感じています。

議員は、市民の目線で物事を考え、市民の声を代弁しなくてはなりません。ですが、単に市民の要望を代弁するだけではなく、市民と行政の間に立ち、両者の橋渡しをすることが大事だと考えるようになりました。

市民の声を代弁しなければならないと思いつつも、行政としての視点も見えてくるようになり、両者の相互理解の重要性を感じておられるのですね。

ただ、市民の中には、行政に頼らず自ら問題解決に取り組もうとする人もいることを知り、議員が全てを解決する必要はないということも理解しました。実際に、市民の方から「議員には期待していない」という声をいただいたこともあります。このように、市民の中には、行政や政治に頼らず、自立しようとする人もいるのも事実です。

このように、議員になったことで市民一人ひとりが抱える問題や、多様な価値観について深く理解するようになりました。そして、市民と行政の関係性において、人々の価値観や評価基準は、時代が変わっても本質的には変わっていなのではないかと感じています。

生活面での変化はありましたか?

議員1年目は、市役所に350日くらい通いました。知らないことだらけだったので、とにかく徹底的に勉強したんです。市政に関する様々なことを学び、理解を深めるために、時間があれば市役所を訪れていました。

2年目以降は、週2日は市役所へ行くことはなくなり、地域の行事やイベントに参加する機会が増えました。1年目はとにかく勉強でしたが、2年目以降は市民の方々と直接触れ合う機会を大切にするようになりましたね。

議員活動をするなかで、印象に残っていること

議員活動をしていて印象に残っていることはありますか?

議員活動中、私の主義主張と異なる考えを持つ方から熱心に話しかけられることがありました。

そのような方々と接する中で、主義主張が違っても、人と人の間には、分水嶺だとか折衷点があるので、そこがわかるようになるまで時間をかけて付き合っていくことも重要だと教わりました。

主義主張が違っても、同じ人間として、それぞれの人生経験や価値観を持っています。異なる意見を持つ人々との対話を通して、「折衷点」を追求して行くことが大切なのだと思います。

例えば、大きな政治問題について意見が分かれたとしても、身近な生活に関する課題については、意見が一致するかもしれません。ますは、具体的な問題解決に向けて協力することで、関係性を深め助け合えると考えています。

鳥取市の子育て環境について感じること

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現在の鳥取市の子育て環境についてどのように感じ、考えていますか?

特に、小学生のお子さんを持つ子育て世代からは、現在の子育て環境には不満足だというのを聞くことがあります。個々のケースは異なりますが、行政は相談窓口を設け、寄せられた声を分析しています。その分析結果に基づけば、何が足りないのか、具体的に把握できるはずです。

もうすでに行政に届いている声に対して、時間がないのか、人が足りないのか、お金がないのか、その理由は何であれ、議会として問題解決に取り組んでいく。そういう思いでいます。

5年後、10年後にはどのようにしていきたいと考えていますか?

今、日本全体が少子化問題に直面していますが、単純に合計特殊出生率を見るのではなく、既婚女性の出生率に焦点を当てたいと考えています。

なるほど。最近ニュースなどでは、「少子化」ではなく「少母化」が問題だ、ともいわれていますよね。具体的にはどのような環境づくりを目指していますか?

具体的には、10年後、鳥取市の既婚女性が平均2.5人以上の子どもを産めるような環境づくりを目指したいです。

子育て支援が充実している国の事例を参考に、鳥取市に合った対策を提言したいと考えています。

こんな一面が!?意外な素顔を持つ鳥取市議会議員・加嶋辰史さんのプロフィール

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1982年生まれの42歳。鳥取西高校を卒業後、日本大学に進学。その後、2018年に鳥取市議会議員に立候補し初当選。2022年に2期目の当選。

子供の頃の夢は「昆虫学者」

蝶が好きだったというが、大人になった今ではだんだん昆虫が苦手になっていった・・・

趣味は「相撲甚句」

誘われてやってみたが、かれこれ5〜6年続けている。年1回発表会にも参加している。

※相撲甚句・・・相撲の世界に伝わる伝統的な文化のひとつで、地方巡業などで力士が披露する七五調の俗謡のこと。

ストレス解消法は「Instagramのリール動画作成」

コミカルにしようと思っても出来ないところが面白い。それでも継続していると再生数が多いものが出てくるところも楽しみながらやっている。

一推しは、加嶋さん自身の日焼けした顔の皮を剥ぐ動画!

お気に入りの場所は「子守神社(青谷町)と霊石山(河原町)」

子守神社には唯一無二の雰囲気を感じるとのこと。霊石山は鳥取市の街並みを俯瞰して見ることが出来るのが好き。

おまけ「鳥取市議会議場に潜入してみました!」

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鳥取市議会の本会議を議場で傍聴することができます。市役所本庁舎7階の展望ロビーから傍聴席に入ることができます。鳥取市民をはじめすべての方が傍聴できるそうです。

年に4回(2月、6月、9月、12月)定期的に開かれる「定例会」というものがありますので、どのような会議がなされているか気になる方はぜひ傍聴してみてはいかがでしょうか?

また、議会は中継もされています。ケーブルテレビ、インターネットから生中継と録画を見ることができます。

傍聴席からの景色

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傍聴席から見て手前側が市議会議員さんの席で、奥側が市長や市職員さんの席です。

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実際の傍聴席から議場を見たらこんな感じです。一般傍聴席は47席あり、車椅子スペースもあります。

親子傍聴室という部屋があり、お子さん連れでも安心して会議を聞くことができます。

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傍聴席からみた親子傍聴室です。

個人で傍聴を希望する方は、鳥取市役所本庁舎7階の傍聴席へ直接入ることができます。

団体で傍聴を希望される方は、あらかじめ市議会事務局議事係(電話番号:0857-30-8444)に連絡してみてください。

取材後記

今回の取材を通して、政治は遠い存在ではなく、私たちの生活に密接に関わっているものであると感じました。そして、市議会議員もまた、私たちの声に耳を傾け、共に問題解決に取り組むパートナーであることを知りました。

政治参加は、特別なスキルや知識が必要なものではなく、私たち一人ひとりができることだと実感しました。

まずは、自分の日常生活の中で政治と結びつく部分を見つけることから始めてみようと思います。例えば、「通勤、通学で通ってる道は信号がなく危ない」とか「バスや汽車の本数ってどうなってる」など政治につながることはたくさんあると思います。

そして、その思いを市議会議員に伝えることでより良い社会、生活に繋がっていくはずです。

みなさんも政治をもっと身近に感じ、積極的に考えてみてはいかがでしょうか。

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